匠の緑茶セット

日本の緑茶の個性と匠の技を楽しむ!
製法別の匠の緑茶6種類が入ったセットです

緑茶の違いが分かりやすい製法別の分類で、玉露、深蒸し茶、浅蒸し茶、棒茶、釜炒り茶、ほうじ茶、6種類のセットです。
飲み比べて緑茶の個性を楽しみ、ご自分の好みの味を見つけてみてください。
水出しすると苦味渋味が抑えられるため、緑茶を飲み慣れていない方にもおすすめです。
また、ティーペアリングとしてもお楽しみいただけます。

 

熟度が違う二種類の玉露をブレンド
ふっくらとやわらかな香りと旨味

ふっくらとしたやわらかな玉露の香りと甘旨味が広がり、
すっきりと清涼感のある清々しい余韻に包まれる玉露です。
熟度の違う二種類の玉露をブレンドすることで、
軽やかで飲みやすい味わいに仕上げました。
チーズソースやタルタルソースなど
コクのある味わいの料理となじみます。
スイーツでは、餡子系やチョコレート系のものと好相性です。

玉露

●石司麻美が見た匠・牧野直さんと匠の玉露のすばらしさ
茶匠 牧野直/サスナカ牧野商会 社長
牧野さんは、煎茶の流通が多い静岡の中で、代々、玉露やかぶせ茶などの高級茶を扱っている数少ない製茶問屋さん。熟成の仕方や仕上げ方など玉露のことを知り尽くし、いろいろなタイプの玉露を扱っていらっしゃいます。茶商の中にはお茶を商材として見ている人も多いですが、牧野さんは、商売より良いお茶づくりに専念しているように見受けられます。温厚な人柄で、心からお茶を愛し、茶葉をなでながら話してくれるような方です。そんなお茶に対する愛情が、お茶の選定や仕上げにも表れていると思います。

京都の宇治、福岡の八女、そして静岡の朝比奈が玉露の三大産地と言われますが、産地で性質が全然違います。
京都の玉露は最高峰で、甘味、旨味がガツンとくる強さがあり、ツウ好みではありますが、ビギナーにはちょっと強すぎるところがあります。一方、静岡の玉露は、ともすると出汁や海苔のように感じる玉露ならではのまったりした甘味、旨味、香りが、それほど強くありません。玉露を飲みなれていない方は、まずは静岡の玉露を水出しで試していただくことをおすすめします。

匠の緑茶の玉露は、朝比奈の玉露2種類をブレンドしました。
玉露らしいふっくらとやわらかな香りとふくよかな甘旨味を持つ、The玉露というタイプと、熟成がそれほど進んでいない青くて爽やかな味と清々しい香りを持つ若い玉露という個性の違う2種類をブレンドすることで玉露の癖の強さをやわらげつつ、後味爽やかで水出しにしても玉露らしさが消えないバランス比率を探りました。

緑茶は生き物ですから、毎年個性の出具合が違ってきます。その年の出来具合を見て毎年選定やブレンド比率を変え、玉露を飲みなれていない方にも玉露の良さが伝わりやすいブレンドを心がけています。

水出しハーブ緑茶の淹れ方

しっかりとした味わいがありつつ
一歩下がって寄り添うような上品さ

穏やかな甘旨味と渋みが重なり合う
落ち着いた味わいの深蒸し茶です。
しっかりとした味わいがありつつも
一歩下がって寄り添うような上品さを兼ね備えています。
カレーやソースを使用した料理と相性が良く
料理の強い味わいを深蒸し茶の味わいが落ち着かせ、
やさしく切り替えます。
スイーツでは、ジャム系やチョコレート系のものと相性が良く、
酸味や甘味に穏やかになじみます。

深蒸し茶

●石司麻美が見た匠・前田文男さんと匠の深蒸し茶のすばらしさ
茶匠 前田文男/前田幸太郎商店 専務、全国茶審査技術大会最高位十段取得者
お茶の鑑定時、水の違いまで言い当ててしまう、研ぎ澄まされた味覚と嗅覚の持ち主。緑茶のオリンピックともいわれる全国茶審査技術大会で、1997年に初めて最高位の十段を取得。それまで八段までしかなかった段位を、前田さんの成績がずば抜けていたため、審査員がもっと上の段を作らざるを得なかったという伝説的な方です。

文男さん

前田さんが仕上げる深蒸し茶の中で私が厳選したのは、島田市の初倉が産地の深蒸し茶です。深蒸し茶の育成に最適な陽当たりの良い平地で、昔から上品な味わいの緑茶が生まれる土地です。陽当たりが良いと緑茶の葉が分厚くなるため、蒸し時間を長くしないと内側まで繊維がほぐれません。なので深蒸しをするのですが、深蒸し茶は葉が細かく、火入れの際、焦げやすかったり、火の入りがムラになりやすかったりします。前田さんの深蒸し茶は、丁寧な技によってムラなく、より上品さが活かされた仕上がり。その中で、水出しにした時に一番、深蒸し茶のしっかりした味わいを感じつつ、食べ物の味を邪魔せずに上品に寄り添ってくれる茶葉を選びました。

水出しハーブ緑茶の淹れ方

ほのかな甘旨味と青々しい香り
雲海広がる山間の茶畑で育った浅蒸し茶

早朝には雲海が広がり、視界の先には富士山を望む
山間の茶畑で育ったお茶です。
苦渋味が少なく、ほのかな甘旨味のある軽い味わいに
青く清々しい香りの余韻がやさしく広がります。
タルタルソースやとんかつソースなどと相性が良く
味と香りがなじんですっきりと切り替えます。
スイーツでは生クリーム系やカスタード系のものと相性が良く
爽やかなお茶の味と香りが、スイーツの甘味にやさしくなじんで
すっきり切り替えます。

浅蒸し茶

●石司麻美が見た匠・片平次郎さんと匠の浅蒸し茶のすばらしさ
茶匠 片平次郎/豊好園 茶農家三代目
静岡市清水区の標高350mの山間地にある富士山を臨む茶畑でお茶を育てる茶農家さんです。静岡で栽培される品種の8割以上がやぶきたなのですが、片平さんは、既成概念に囚われず、好奇心旺盛にいろんなことにチャレンジされ、20品種以上を育てていらっしゃいます。品種が変われば育て方も変わってきます。お茶の特性を見て、標高の高さ、傾斜、谷間など気温や陽当たり、風の流れ等、それぞれを適した場所へ改植するなど、そのお茶に合った栽培方法を探求されています。山の斜面の畑なので、動くだけでも重労働なのに、そこで植え替えをするのは並大抵のことではありません。お茶は育ってくると根を深く張るので、改植するのが大変なのです。それにも関わらず、片平さんはお父様共々、苦労を苦労とも思わず、お茶が元気に育つ姿を見守りながら楽しそうに日々お茶に向き合うすごい親子です。


2018.4.29早朝
豊好園さんの茶畑から雲海と富士山を撮影することができました。
とても感動的な光景の中でお茶たちがすくすく育っています。

山のお茶は日照時間が短いため、茶葉が分厚くならず柔らく、浅蒸し茶に向いています。深蒸しにすると香りが失われやすいため、香りと余韻を大事に残すために浅蒸し茶にするのです。火を入れ過ぎると品種の香りが台無しになってしまうため、個性を生かした仕上げにするのが匠の技の見せどころ。片平さんは茶農家さんですが、自分たちで少量ずつ仕上げもされています。希少価値のお茶を品種ごとにブレンドせずに仕上げるのも片平さんの特長。たくさんの品種がある中で、水出しした時に渋味が少なく、ハーブやドライフルーツとの相性が良い品種を選びました。

水出しハーブ緑茶の淹れ方

甘く青々しいふわっとした香りと
苦渋味の少ないしっかりとした甘旨味の棒茶

棒茶の甘く青々しい香りがふわっと抜け
苦渋味の少ないしっかりとした甘旨味が広がります。
カレーや焼き肉などと相性が良く
料理の強い味や油分を、お茶が和らげます。
スイーツではカスタード系やみたらし系のものと相性が良く
お茶の香りがフルーティーに感じられ、すっきりさせつつ
味わいを華やかに引き立てます。

棒茶

●石司麻美が見た匠・前田文男さんと匠の棒茶のすばらしさ
茶匠 前田文男/前田幸太郎商店 専務、全国初茶審査技術大会最高位十段取得者
表面的に茶葉に火を入れて(焙煎をして)香ばしいファーストインパクトを強調している製茶問屋さんも多い中、前田さんの緑茶はガツンとくるインパクトはないけれど、いつまでもずっと飲んでいたくなるような、飲む人に寄り添うような緑茶です。また、表面だけ火入れした緑茶は時間が経つと香りが抜けて味が変わることがありますが、前田さんの緑茶はじっくりと丁寧な火入れによって、時間が経っても、その繊細な味わいが保たれます。自分が表に出ることなく、あくまでも緑茶の個性を尊重し、通常の何倍も手間をかけて丁寧に仕上げる、そんな作品とも言える緑茶を手がける匠です。

棒茶または茎茶とも言われるお茶は、浅蒸し茶や深蒸し茶を作る時に除かれる茎の部分を使ったお茶です。一般的に棒茶はガブガブ飲む安価なイメージがあります。しかし、もとの原料が良ければ良いほど、棒(茎)の部分にもおいしさが残っているのです。この棒茶は、目利きの前田さんが選んだ茶葉の茎なので、甘味旨味がしっかりあり、大事に飲みたくなるような味わいです。棒茶を水出しすると青っぽい味になりがちですが、前田さんの丁寧な火入れにより、水出ししても緑茶の味わいがしっかりあり、フルーティーにも感じるやさしい甘い青さがあるのが特長です。

水出しハーブ緑茶の淹れ方

甘こうばしい香りと穏やかな渋味
やや重厚感のある上品な焙じ茶

甘こうばしい香りがふわっと広がり
やや重厚感のある穏やかな渋味の焙じ茶です。
チーズ系やぺペロンチーノなどと相性が良く
さっぱりとしたお茶の味わいがなじみつつ
油分をすっきり切り替えます。
スイーツでは、カスタード系やみたらし系と相性が良く、
こうばしい香りがアクセントになり
穏やかな渋味のあるお茶の味わいが
スイーツの甘味をすっきりと切り替えます。

ほうじ茶

●石司麻美が見た匠・山梨宏一さんの匠の焙じ茶のすばらしさ
茶匠 山梨宏一/山梨商店 製茶問屋三代目
ほうじ茶や発酵茶に特化した、茶匠の中でも稀有な存在。日本茶の新しい価値を生み出すことを目的に設立された日本茶アワードの発足に尽力した方でもあります。とにかく知識が豊富で、科学的な香りの成分などにとても詳しく、全国の茶匠さんが分からないことがあると聞きに来たり、工場見学に訪れたりと、茶匠の中の先生的存在でもあります。ご自身が大のお茶好きで、探求心が旺盛。それを誰に対しても惜しみなく教え、時間を忘れてお話してくださるような方です。いろいろなお茶が世に出て、人に愛されるのを望んでいて、還暦を過ぎた今でも発酵茶など伝統に囚われない新しいお茶作りに取り組んでいらっしゃいます。優れたほうじ茶の仕上げ技術を持ち、全国の製茶問屋さんが依頼してくる技術の持ち主でもあります。


茶葉を炒ったものが焙じ茶ですが、形状や水分によって火の入り具合が変わり、細かい所は焦げやすく、葉の大きい所は火が入りきらないなどムラができてしまう難しさがあります。山梨さんの焙じ茶は、いかに良いタイミングで焦がさず、甘香ばしい仕上げにするかを探求し、機械を改良したり時間と温度を見計らったりと細やかな心配りがされています。美味しさをたくさん含んだ一番茶を原料としているため、香り高いこうばしさだけでなく、旨味と穏やかな渋味が味わえる逸品です。